【PJウェルネスプログラム受講生】Yuriさん
米国シアトル在住で、アメリカ人のパートナーと大学生の娘さん、レスキュー犬と4人暮らしのYuriさん。プラントフルジャーニー(以下、PJ)受講前は世界的な大企業で働き、世界中を飛び回る仕事をされていました。華やかそうに見えるその裏側では、激務で不眠症や食の細りなど、心身は崩壊寸前。そんなYuriさんはPJに出会い、「食」を通して体と心に次々と変化が起こったそう。一体どんな変化があったのか、Yuriさんの ”プラントフルジャーニー” を伺いました。
ーーー(インタビュアー)PJ参加前のYuriさんは世界中を飛び回る生活をしていらっしゃったと伺いました。どういう仕事をされていたのですか?
Yuri: シアトルのスターバックス本社で働いていました。私の仕事は、東京と上海、ミラノやニューヨークなど、世界中にある特別なコンセプトの店舗だけのプロジェクトで、ビジュアルデザインを担当していました。新店舗がオープンする前に、雑誌などに提供する店内の写真を撮るんですが、そのフォトシューティングのために大陸をまたいで移動。まだ店がオープンしていないので、店内を全て本物のように飾る。設計図に基づき、飾り一つ一つを全てデザインしていました。巨大な店舗なので3フロアも4フロアもあり、撮る枚数は一店舗につき何千枚にも。撮影が一通り終わった後に「ここに変なものが入り込んでた!」となるとやり直し。とことん細かい仕事でした。
(左)お仕事中のYuriさん(当時)、 (右)手がけた店内の装飾例
ーーー なるほど。エキサイティングで面白そうな仕事内容ですが、大変な仕事ですね。
Yuri: はい。他人から見れば世界中を飛び回ってて、華やかに見えるかもしれないけど、全然そうではなかったです。自分が来週どこにいるのか分からない状態でしたし、食事は機内食ばかりで、飛行機が遅延したら空港で眠る。おまけに時差も。体も頭もぐちゃくちゃの状態で、体内時計なんかは完全に狂っていました。体は夜なのに、着いたところが朝ならそのまま現場入り。撮影は下手すると16時間近く続くこともありました。入眠薬を飲んで寝ても、夜中に何度も目が醒める。十分に休めていないので、日中もずっと眠い状態。よく考えると危険な状態だっと思います。「これはおかしい...。」と感じながらも、考える暇もなく次々と仕事をこなして。怒涛の日々でした。プロジェクトはコロナ前にすべての仕事が完了したのでチームごと解散。「ここで一度立ち止まろう」と思い、仕事と距離を置くことにしました。(飛び回っていた上海、ミラノ、東京、ニューヨーク)
「寝る」「食べる」ができない極限状態。食と自己を見つめ直す、華子さんの ”ある動画” との出会い。
ーーー そこからどのようにして華子さんに出会ったんですか?
Yuri: 離職してからコロナが世界中に広まり始めて、どこにも行けない生活になりました。外にも行けないのでYoutubeを見ていたら、ポンッと華子さんの動画が出てきたんです。その頃、顔の湿疹とお腹の不調といった、体にSOSのサインが出ていました。医師に「グルテンや乳製品を避けるように」と言われて、華子さん以外のプラントベースレシピを試してみたんですが、なかなか生活に落とし込めない日々でした。それに「美味しい」と感じられないレシピには、心も手も動かない。でも食生活を見直さなければならないので、プロの手を借りたいと思っているタイミングでした。
ーーー 当時、他にはどういう課題を抱えていましたか?
Yuri: 今考えれば当たり前なんですけど、基本的に寝れていないので疲れていて、何かを食べたいとか、食を楽しみたいという ”欲求” すらなくなっている状態でした。慢性的にパワー不足で「これじゃいけない」と奮い立ってお肉を食べると、それだけでお腹いっぱい。食べられる量が限られていて、栄養も不足していました。
ーーーパワーがない、食べたいものが分からない中、どうしてPJに惹かれたんですか?
Yuri: 「まさかそんな視点!?」と思われるかもしれませんが、華子さんの動画を見ていて、自分の探し求めていた『答え』が見つかったと感じたんです。私は日本で生まれ育ち、14年前にアメリカに来てから英語漬けの生活が始まりました。言語とアイデンティティは密接に繋がっているので、話す言語が変わったことで、自分の「アイデンティティ」が揺さぶられた時期があったんです。どんなに英語が話せてもネイティブではないので、100%理解している言葉ではない。言葉で ”伝えたこと” と、心で ”思ってること” にギャップが生じることも多々ありました。おまけに日本語でも適切な言葉が思い浮かばなくなったりして、どちらの言語・アイデンティティにも自信が持てなくなっている感覚がありました。
そんな時に見た華子さんのYoutube動画が『パリの寿司職人と作る、プラントベースちらし寿司』の回だったんです。寿司職人と作っているのに、全然 ”普通”のちらし寿司ではない。例えばピーチをガリに見たていたり、アボカドを使っていたりで。それでも見た目は色とりどりで美しく、(自分でも作ってみて)とても美味しかったんです。その瞬間、『ちらし寿司』が『私自身』と重なったんです。「世の中に、”絶対こうでなければならない” なんてものはない。自分がこれで良いと思えばそれが正解。」その時「このちらし寿司、私みたい。素敵じゃない?」と笑みが浮かんできて。それから急に華子さんのことが気になり、調べ始めました。私が今求めてるものは ’この’ プラントベースかもしれないと思って。
(左)プラントベースちらし寿司の材料、(右)出来上がったちらし寿司
ーーー 確かにユニークな視点ですね。そこからPJ入会までどのような検討をされましたか?
Yuri:ちらし寿司の衝撃は大きかったんですけど、そこからPJ入会までは数ヶ月間かかりました。決定的な出来事は、クリスマス。この時期はプレゼントにブランド服を買うこともあるぐらいファッションが好きなんですが、「なんでこんなに服が欲しいんだろう?」と疑問に思ったんです。買った瞬間は嬉しくて胸が高鳴るんですが、すぐに興奮がおさまり後悔。何度かそんなことを繰り返していたので、クリスマスにパートナーから「何が欲しい?」と聞かれて出てきた答えに自分でもびっくり。「プラントフルジャーニー」だったんです。ちらし寿司の動画を見てからPJのことがずっと気になっていました。そして期が熟したのか「これからはPJで、『食』だけでなく『自分自身』とも向き合あいたい」と心に決めれたんです。私は何をしていいか分からないときは「『食』から行け」と普段から思っていたので、直感的にPJに可能性を感じたんだと思います。パートナーは肉好きなアメリカ人ですが、思いを伝えたらPJ入会を快諾してくれました。
PJ参加後に行った、ブランド品の断捨離
ーーー色んなアプローチがある中で、PJそして華子さんを選んだ理由はありますか?
Yuri:華子さんのYoutubeで作られる料理は、「ビジュアル」が他の人と断然違っていたんです。私はビジュアルの仕事をしてきたので、華子さんの料理写真は『目と手が止まる絵(写真)』だな、と感じていたんです。今だから分かるんですけど、写真に人柄が出ていたんだと思います。丁寧で、美味しそうで、心地よい雰囲気やポジティブなエナジーが溢れている。「これを通して何を実現したいのか」という『ビジョン』が体現されていたのを、私は感じ取っていたんだと思います。こんなにパッションやストーリーがある人、そういません。そういう人は世界を変える力がある。華子さんの世界観がつまった料理、私は大好きなんです。
(左)華子さん(PJ)の料理例 (真ん中・右)PJレシピを元に作ったYuriさん料理例
自分と向き合い続けた3カ月。食、セルフケア、そして仲間とのつながりがもたらした自己変化。
ーーー PJに入会後、どうご自身と向き合いましたか?
Yuri: まずは心身のエネルギーを取り戻さないと、と思いました。PJに入会して最初に立てた目標は、「食べて、寝て、動けるようになる。夢中になれるものを見つける。」でした。周りの人から「この人、大丈夫?」と心配されたかもしれません。その時はとにかくPJに真剣に取り組もうと決めて、ひたすらワーク(座学)を進めながら、料理を作りました。そうしているうちに、いつ頃からか、寝られるようにもなってきて。何年ぶりかにスッキリ目覚めた朝には「もう二度と元の状態には戻りたくない!」と強く思いました。特別なことは何もしてなく、「食べたい」と心が動いたものを素直に食べているだけで、視界が開けていったんです。それこそが、食の持つ本来の力。頭で考える ”理屈” や “方法” では得られない、心と体を変える「何か」が食にはあると感じています。
定期的にファーマーズマーケットへ
ーーー 食の他に、コミュニティの仲間にも助けられたそうですね。
Yuri: はい。私がPJに参加して自分自身を取り戻せたのは、『食べ物の栄養』のおかげだけじゃないんです。コミュニティの仲間の『心の栄養』 も大きかったです。人との繋がりや、温かさ。そういうものが、心を癒してくれたと感じています。なにせ華子さんが何年もかけて作りあげた温かいコミュニティなので。これまで人に対して壁を作っていたこともありましたが、「ここだったら安心安全かも」と思えた。コミュニティにいろんな投稿をしてみたり、自分の想いを表現してみたり。PJメンバーからコメントをもらって、自分のポストが「人の助け」になることにもあるんだ、という気づきもありました。
ーーー 印象に残っている、メンバーの方とのやりとりはありますか?
Yuri: 睡眠で苦しんでいたことを告白したときに、同じ問題を抱えていることをレスでカミングアウトしてくれた人や、個別に「実は...」と連絡してくださった人たちがいました。睡眠で困ってる人が意外と沢山いることに、驚きました。しかも私同様「人には言えない事」と思っていたようです。他の方からもコメントをいただいて、私が睡眠薬の服用は「恥ずかしいこと」と思っていたことに、ショックを受け、寄り添ってくれました。過去の苦しみ・葛藤が報われた心地がした、印象的な出来事でした。
自分と向き合う日記
「PJはただの食生活でなく『フィロソフィー』。思考までも変わるポジティブなアプローチだと思っています。」
ーーー PJは、どういった方におすすめだと思いますか?
Yuri: 全員におすすめしたいですが、私の経験から言うなら、何かに行き詰まっていたり、迷子の状態から抜け出したいけれど「何から始めたらいいんだろう?」と考えている人です。漠然とした問題や課題は、解決の糸口を見出しづらいので、心に抱えたままの人が多いと思うんです。私は「体が健康になれば心も変わる」ことを身をもって知りました。だから、まずはPJを試してみてほしいと思います。PJのベースは、ただプラントベースの生活にすることでなく、『フィロソフィー(哲学)』だと思っています。問題を抱えている人の場合、目の前の ”問題” に焦点を当て過ぎて全体像が見えなくなるんですよね。PJでは、”悪い、不快なもの” に焦点を当てて取り除こうとするのではなく、”心地いいもの” に焦点を当てて自分の生活に取り込もうとする。すると ”不快だったもの” が自然に押し出されているんです。これはプラントベースの考え方と同じです。”肉”を取り除くというアプローチではなく、”野菜” をいっぱい食べましょう、というアプローチなので。PJは ”思考の癖” も変えてくれるポジティブなアプローチなんです。華子さん始め、PJのスタッフ、メンター、同期やコミュニティの仲間も、色んな角度から一緒に歩んでくれるので、誰であっても、必ず変われると思います。
ーーー ご家族には何か変化はありましたか?
Yuri: ピザ・ハンバーガー大好き、お肉なしでは生きていけなかったパートナーでさえも、今はプラントベース生活になっています。そんなマジックを起こせる華子さんのレシピ、本当に凄いなと思っています。私自身、PJは心が動くアクションであり、無理して取り組んでいるわけではないので、三日坊主になっていませんし。
(左)家族でプラントベース食事、(右)PJ中から続けているミールプレップ(作り置き)
ーーー 最後に、今後のビジョンや目標を聞かせてください。
Yuri: 今、PJのエキスパートを目指す『プラントベースエキスパート認定資格講座』を受講していています。今はそれに集中して取り組んでいます。このプログラムを無事に修了して、以前の私のような、問題を抱えている人が来た時に助けてあげたらいいなと思うんです。それが今、私のやりたいことです。
ーーー Yuriさんの経験は、多くの人にとって参考になると思います。貴重な話をありがとうございました。
200名以上の女性たちが食から人生を変えた
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